農業・生命・医学
遺伝子地図(スターテヴァント)
組換え頻度が遺伝子間の距離に比例すると仮定し、X染色体上の6遺伝子を一直線に並べた最初の染色体地図。学部生のときに一晩で作ったとされる。連鎖解析からヒトゲノム計画の物理地図まで続く手法の原型。
モーガン研究室では1910年以降、ショウジョウバエのX染色体に乗る体色・眼色・翅の形などの遺伝子が連鎖して伝わり、しかも遺伝子の組ごとに組換えの起こる割合が違うことが分かっていた。モーガンはこの差を、染色体上で遺伝子が離れているほど交叉で切り離されやすいためと考えた。スターテヴァントはこの考えを一歩進め、組換えの割合がそのまま距離を表すと仮定して、黄体色・白眼・朱眼・小翅・痕跡翅などの遺伝子を1本の線上に並べ、隣り合う区間の距離の和が両端の間の距離とほぼ一致することを示した。遺伝子が染色体上に一列に並ぶという染色体説の帰結を、顕微鏡でなく交配の数字だけから導いた点が新しく、組換え率1%を単位とする距離は現在も「センチモルガン」と呼ばれる。この手法は後にヒトの疾患遺伝子の位置決めや、ゲノム計画の連鎖地図に使われた。
- 年
- 1913年
- 人物・組織
- アルフレッド・スターテヴァント(モーガン研究室)
- 場所
- コロンビア大学(ニューヨーク)
- 地域
- 北アメリカ
- 分野
- 農業・生命・医学 / 進化・遺伝
- 時代
- 20世紀
175件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
26段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から26段で遺伝子地図(スターテヴァント)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前300年頃エウクレイデス『光学』(視線の幾何学)
- 160年頃プトレマイオス『光学』(屈折の測定)
- 1021年光学(『光学の書』)
- 1286年頃眼鏡
- 1608年望遠鏡
- 1666年光の分散(プリズム)と反射望遠鏡
- 1758年色消しレンズ(アクロマート)
- 1826年色消し顕微鏡
- 1839年細胞説
- 1892年生殖質説
- 1902年染色体説
- 1910年ショウジョウバエ遺伝学
- 1913年遺伝子地図(スターテヴァント)
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