農業・生命・医学
揺動テスト(ルリア=デルブリュック)
大腸菌のファージ耐性株の数が培養ごとに大きくばらつくことから、突然変異が環境に出会う前に偶然起きると示した。細菌にもダーウィン的進化が当てはまることを統計で証明し、細菌遺伝学と分子生物学の出発点。
当時、細菌がファージへの耐性を得るのは、ファージに触れたことで変化が誘導されるとする見方と、接触前に偶然の突然変異が起きていてそれが選ばれるとする見方が対立していたが、細菌では交配実験ができず決着がつかなかった。ルリアはスロットマシンの払い戻しが大当たりとはずれに大きく偏ることから着想を得たと伝えられる。少数の菌から独立に多数の培養を起こし、それぞれをファージを塗った培地に広げると、誘導説なら耐性コロニーの数は培養ごとにほぼ同じ(ポアソン分布)になるはずだが、接触前に突然変異が起きるなら、早い世代で起きた培養は多数の耐性株を持ち、数のばらつきは平均より大きくなる。実験は後者を示した。デルブリュックはこの分布から突然変異率を推定する式を与えた。レダーバーグのレプリカ法(1952年)が同じ結論を直接確かめ、二人は1969年のノーベル賞を受けた。
- 年
- 1943年
- 人物・組織
- サルバドール・ルリア/マックス・デルブリュック
- 場所
- ブルーミントン・ナッシュビル
- 地域
- 国際・不詳
- 分野
- 農業・生命・医学 / 進化・遺伝
- 時代
- 20世紀
216件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
29段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から29段で揺動テスト(ルリア=デルブリュック)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前300年頃エウクレイデス『光学』(視線の幾何学)
- 160年頃プトレマイオス『光学』(屈折の測定)
- 1021年光学(『光学の書』)
- 1286年頃眼鏡
- 1608年望遠鏡
- 1666年光の分散(プリズム)と反射望遠鏡
- 1758年色消しレンズ(アクロマート)
- 1826年色消し顕微鏡
- 1839年細胞説
- 1861年病原菌説
- 1867年消毒法
- 1879年オートクレーブ(高圧蒸気滅菌)
- 1887年寒天培地とペトリ皿
- 1898年ウイルスの発見
- 1917年バクテリオファージ
- 1943年揺動テスト(ルリア=デルブリュック)
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