農業・生命・医学
分岐分類学(ヘニッヒ)
共有派生形質だけで系統の枝分かれを再構成し、分類群は共通祖先の子孫全体でなければならないと定めた。リンネ以来の類似による分類を系統で置き換え、英訳(1966)後に分子系統学の標準となった。
ヘニッヒは双翅目(ハエ)の分類学者で、第二次大戦の捕虜収容所で構想を練り、1950年に『系統分類学の理論の基礎』を刊行した。彼の方法の核心は、形質の類似をすべて同じに扱わないことにある。祖先から受け継いだ古い形質(原始形質)を共有していても近縁の証拠にはならず、ある祖先で新しく生じて子孫にだけ伝わった形質(派生形質)を共有することだけが、その子孫たちが一つの枝をなす証拠になる。この基準で枝分かれの順を復元し、分類群はある祖先とそのすべての子孫を含む単系統群でなければならないと定めた。たとえば「爬虫類」は鳥を含まないため単系統ではない。難解なドイツ語の文体のため当初は広まらず、1966年の英訳以後に英米で激しい論争を経て受け入れられ、1980年代にはコンピュータで最節約な系統樹を探す手法と結びつき、分子データにも適用されて現在の系統学の標準になった。
- 年
- 1950年
- 人物・組織
- ヴィリ・ヘニッヒ(ドイツ昆虫研究所)
- 場所
- ベルリン=フリードリヒスハーゲン
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 農業・生命・医学 / 進化・遺伝
- 時代
- 20世紀
150件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
22段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から22段で分岐分類学(ヘニッヒ)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1620年科学的方法の定式化
- 1665年学術誌・科学アカデミー
- 1788年地質学(斉一説)
- 1830年『地質学原理』
- 1859年進化論
- 1950年分岐分類学(ヘニッヒ)
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