農業・生命・医学
ABO血液型頻度の集団差(ヒルシュフェルト夫妻)
戦線の兵士約8000人を16の民族集団で検査し、A型とB型の頻度が集団ごとに系統的に違うことを示した。遺伝標識でヒト集団の歴史を探る人類集団遺伝学の出発点で、後の遺伝子地理学につながった。
ルドヴィク・ヒルシュフェルトは1910年にドゥンゲルンと共同で、ABO血液型がメンデル式に遺伝することを示していた。第一次大戦中、夫妻はサロニカの連合軍で働き、英仏の兵士、インドやセネガルなどからの植民地部隊、ロシア、セルビア、ギリシャ、トルコ、ユダヤ人といった多様な集団を一か所で採血できる機会を得た。結果は、A型の割合が西欧で高く東へ行くほど下がり、B型はその逆でインドで最も高いという地理的な勾配を示した。夫妻はA型とB型の比から「生化学的人種指数」をつくり、ヒトの集団が西と東の二つの起源から混ざったと解釈した。この起源論は今では支持されないが、目で見える形態でなく、遺伝の仕組みがわかっている形質の頻度で集団を比べる方法が残り、血液型分布図の作成、さらにカヴァッリ=スフォルツァらの遺伝子頻度による人類の移動史研究へ続いた。
- 年
- 1919年
- 人物・組織
- ルドヴィク・ヒルシュフェルト/ハンナ・ヒルシュフェルト
- 場所
- サロニカ(マケドニア戦線の連合軍)
- 地域
- 国際・不詳
- 分野
- 農業・生命・医学 / 進化・遺伝
- 時代
- 20世紀
121件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
25段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から25段でABO血液型頻度の集団差(ヒルシュフェルト夫妻)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前300年頃エウクレイデス『光学』(視線の幾何学)
- 160年頃プトレマイオス『光学』(屈折の測定)
- 1021年光学(『光学の書』)
- 1286年頃眼鏡
- 1608年望遠鏡
- 1666年光の分散(プリズム)と反射望遠鏡
- 1758年色消しレンズ(アクロマート)
- 1826年色消し顕微鏡
- 1839年細胞説
- 1861年病原菌説
- 1901年血液型
- 1919年ABO血液型頻度の集団差(ヒルシュフェルト夫妻)
「ABO血液型頻度の集団差」をもっと知る本PR
書店のサイトで「ABO血液型頻度の集団差」の本を検索します。リンクから購入があると、このサイトに紹介料が入ります。
すべてのつながり
技術的な土台1件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
年代・人物・つながりの誤りに気づいたら この項目の誤りを報告する(1分ほど。項目名は自動で入ります)