農業・生命・医学
生命の起源の化学進化説(オパーリン)
原始地球で炭化物と水蒸気の反応などから有機物ができ、コロイドの凝集体を経て細胞に至ると論じた(還元的大気とコアセルベートは1936年の著書で導入)。自然発生の否定後も残った「最初の生命」の問いを化学で扱えるようにし、ミラー=ユーリー実験(1953)で検証された。
パストゥールが生命の自然発生を否定して以来、最初の生命がどう生じたかは実験で扱える問いではないと考えられていた。オパーリンは1924年の小冊子『生命の起原』で、原始地球では地中の炭化物が水蒸気と反応して炭化水素ができ、それが変化し蓄積して複雑な有機物となり、コロイド状のゲルに凝集して代謝する体制に至ると論じた。生命の発生を、無機物から有機物、有機物から凝集体、凝集体から細胞へという段階的な化学進化として描いたのである。1936年の著書では、原始大気をメタン・アンモニア・水素からなる酸素のない還元的なものとし直し、高分子が溶液中で集まって液滴になる「コアセルベート」を細胞の前段階に据えた。1929年にホールデンも独立に「原始スープ」の考えを発表した。1953年のミラーの実験は、この還元的な大気に放電してアミノ酸を得て、筋書きの最初の段階を実験で支えた。
- 年
- 1924年
- 人物・組織
- アレクサンドル・オパーリン(ホールデン 1929 が独立に提唱)
- 場所
- モスクワ
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 農業・生命・医学 / 進化・遺伝
- 時代
- 20世紀
165件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
25段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
これを土台に生まれたもの
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「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から25段で生命の起源の化学進化説(オパーリン)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1661年元素の概念と気体の法則
- 1774年酸素の発見
- 1789年近代化学(質量保存の法則)
- 1803年原子説
- 1813年元素記号と原子量表
- 1828年有機化学の成立(尿素合成)
- 1924年生命の起源の化学進化説(オパーリン)
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すべてのつながり
技術的な土台2件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
きっかけ・需要1件
直接の部品ではないが、生まれる動機や手本になったもの。
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