制度・経済事業・計画・施設
第三者安全認証(保険業者安全試験所 UL)
1893年シカゴ万博の電気館の配線検査を機に、保険業者の出資で電気製品を試験し合格品に表示を認める機関を作った(最初の試験1894年3月24日)。製造者でも国でもない第三者が安全を認証する制度の始まり。
白熱電球と電動機が普及し始めた1890年代、電気火災が急増したが、配線や器具の安全性を判断する基準も、判断できる人もいなかった。火災保険会社は損害を負う立場から、電気設備の検査に強い関心を持っていた。シカゴ万博の電気館で検査にあたった電気技師メリルは、万博後も保険業者の資金で試験所を続け、製造者から持ち込まれた器具を実際に通電し、過熱や発火の有無を調べて合格品に表示を認める仕組みを作った。
製造者は表示があれば保険会社や設置業者に受け入れられやすくなり、保険会社は認証品に限ることで損害を減らせる。試験を受ける製造者が費用を払い、認証機関は保険業者の出資で中立を保つという構造は、船級協会の型を電気製品に移したものである。UL規格は後に電気以外の製品や防火材料にも広がり、認証機関が民間の規格を作り、法令がそれを引用する型の先例になった。
- 年
- 1894年
- 人物・組織
- ウィリアム・ヘンリー・メリル(シカゴ火災保険業者協会・西部保険連合の出資)
- 場所
- シカゴ
- 地域
- 北アメリカ
- 分野
- 制度・経済 / 知識・規格・制度
- 時代
- 産業革命期
83件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
21段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
これを土台に生まれたもの
- まだ登録されていません
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から21段で第三者安全認証(保険業者安全試験所 UL)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1865年水銀真空ポンプ(スプレンゲル・ポンプ)
- 1879年白熱電球
- 1894年第三者安全認証(保険業者安全試験所 UL)
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すべてのつながり
技術的な土台2件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
きっかけ・需要1件
直接の部品ではないが、生まれる動機や手本になったもの。
先行例・独立した発明1件
よく似たものが別の場所・別の人によって先に、または同時期に作られていた例。
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