光学・物理
TN液晶(ねじれネマチック)
液晶を90度ねじって偏光板で挟み、低電圧で光を通す・遮る方式。1968年の動的散乱式(電力大)を置き換え、電卓・時計・ノートPCの液晶の標準。スイス出願は1970年12月、フェルガソンが米国で並行出願。
液晶分子は細長く、電圧がなければ配向膜の溝の向きにそろう。上下の基板で溝の向きを90度ずらすと、間の液晶は螺旋状にねじれ、通る光の偏光の向きも一緒に90度回る。この液晶を、向きを90度ずらした二枚の偏光板で挟むと、電圧がないときは光が通る。電圧をかけると分子が電界の方向に立ち上がってねじれが消え、偏光が回らなくなるので光は遮られる。
必要な電圧は数ボルトと低く、電流もごく小さい。このため電池で動く電卓や腕時計に向いていた。一方で、斜めから見ると分子の傾きの影響で色や明暗が変わり、視野角が狭いという弱点があった。この欠点を抑えるために、ねじれを強めたSTNや、電界を横向きにかけるIPSなどの改良が続いた。
- 年
- 1971年
- 人物・組織
- マルティン・シャット/ヴォルフガング・ヘルフリッヒ(ホフマン・ラ・ロシュ)
- 場所
- バーゼル
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 光学・物理 / 映像・ディスプレイ
- 時代
- 20世紀
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
TN液晶(ねじれネマチック)1971年
これを土台に生まれたもの
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から34段でTN液晶(ねじれネマチック)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1661年元素の概念と気体の法則
- 1774年酸素の発見
- 1789年近代化学(質量保存の法則)
- 1803年原子説
- 1811年分子仮説(アボガドロ)
- 1860年気体分子運動論
- 1877年統計力学
- 1900年量子仮説
- 1905年光電効果の理論
- 1924年ド・ブロイの物質波
- 1925年量子力学
- 1931年固体のバンド理論
- 1940年pn接合
- 1947年トランジスタ
- 1968年液晶ディスプレイ
- 1971年TN液晶(ねじれネマチック)
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すべてのつながり
技術的な土台3件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
これを土台にしたもの1件
この発明・発見を技術的な前提としているもの。
これがきっかけになったもの1件
この発明が需要や着想を与えたもの。
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