文明のテックツリー

光学・物理

STN液晶(超ねじれネマチック)

液晶を180〜270度ねじると電圧への応答が急になり、TFTなしで多数の線を単純に駆動できる。ワープロや初期のノートPC、携帯電話の白黒画面を広げた。

普通のTN液晶は、分子を90度ねじって光を通す。画面の線数を増やして、一本ずつ順に電圧をかける単純な駆動にすると、電圧への反応がなだらかなため、選ばれていない線にも少しずつ電圧がかかり、コントラストが落ちた。TFTを画素ごとにつければ避けられるが、当時は高価で、大きな面積にするのも難しかった。

STNは分子のねじれを180〜270度にして、ある電圧を境に透過する光が急に変わるようにした。これで数百本の線を単純に駆動できる。難点は画面が黄緑や青みがかった色になることで、のちに補償用のフィルムや二層構造で白黒に近づけた。1990年代に入ると、ノートPCの画面はTFT液晶が主流になった。

年
1984年
人物・組織
テリー・シェファー/ユルゲン・ネーリング(BBCブラウン・ボベリ研究所)、アムシュトゥッツらのスイス特許
場所
バーデン(スイス)
地域
ヨーロッパ
分野
光学・物理 / 映像・ディスプレイ
時代
20世紀

全体図でこの位置を見る全体図で系譜だけを表示する

288件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)

35段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる

ルーツをたどる

「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から35段でSTN液晶(超ねじれネマチック)に至ります。

  1. 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
  2. 約170万年前握斧(ハンドアックス)
  3. 約30万年前ルヴァロワ技法
  4. 約5万年前石刃技法
  5. 約2万年前細石器
  6. 約1万2千年前鎌
  7. 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
  8. 前5000年頃灌漑農業
  9. 前2000年頃測量幾何学
  10. 前580年頃演繹的証明の始まり
  11. 前500年頃ピタゴラスの定理
  12. 前450年頃無理数の発見
  13. 前370年頃取り尽くし法
  14. 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
  15. 前250年頃浮力の原理
  16. 前250年頃てこ・揚水スクリュー
  17. 1604年頃落体の法則と実験科学
  18. 1643年気圧計
  19. 1650年真空ポンプ
  20. 1661年元素の概念と気体の法則
  21. 1774年酸素の発見
  22. 1789年近代化学(質量保存の法則)
  23. 1803年原子説
  24. 1811年分子仮説(アボガドロ)
  25. 1860年気体分子運動論
  26. 1877年統計力学
  27. 1900年量子仮説
  28. 1905年光電効果の理論
  29. 1924年ド・ブロイの物質波
  30. 1925年量子力学
  31. 1931年固体のバンド理論
  32. 1940年pn接合
  33. 1947年トランジスタ
  34. 1968年液晶ディスプレイ
  35. 1971年TN液晶(ねじれネマチック)
  36. 1984年STN液晶(超ねじれネマチック)

「STN液晶」をもっと知る本PR

書店のサイトで「STN液晶」の本を検索します。リンクから購入があると、このサイトに紹介料が入ります。

楽天ブックスで探すAmazonで探す

すべてのつながり

技術的な土台2件

これがなければ成り立たなかった技術・知識。

年代・人物・つながりの誤りに気づいたら この項目の誤りを報告する(1分ほど。項目名は自動で入ります)