光学・物理製品・サービス
IPS液晶(横電界方式)
電極を同一基板に並べて液晶を面内で回し、視野角を大きく広げた。TNの視野角の欠点を解決し、モニタ・タブレットの液晶の標準方式。先行にソレフの特許(1973)。
TN液晶は、電圧で分子を立ち上がらせるので、斜めから見ると分子の傾きの向きによって明暗や色が反転する。IPSは電極を片方の基板にまとめて並べ、電界を基板と平行にかける。分子は立ち上がらず、基板と平行な面内で回転するだけなので、どの角度から見ても分子の見え方がほとんど変わらない。上下の偏光板の間で面内の回転角を電圧で調節して、明るさを決める。
欠点として、電極が画素の中で光を遮るため開口率が下がって暗くなりやすく、初期は応答も遅かった。日立は電極の配置や駆動法を改良して実用化し、その後も改良を重ねて画質を高めた。広い視野角と自然な色で、複数の人が見るモニタや、角度を変えて持つタブレットやスマートフォンの画面に適し、各社が別名の横電界方式を採用した。
- 年
- 1995年
- 人物・組織
- 日立製作所(近藤克巳/大江昌人)、実用化1996年
- 場所
- 茨城(日立研究所)
- 地域
- 国際・不詳
- 分野
- 光学・物理 / 映像・ディスプレイ
- 時代
- 現代
289件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
37段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から37段でIPS液晶(横電界方式)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1661年元素の概念と気体の法則
- 1774年酸素の発見
- 1789年近代化学(質量保存の法則)
- 1803年原子説
- 1811年分子仮説(アボガドロ)
- 1860年気体分子運動論
- 1877年統計力学
- 1900年量子仮説
- 1905年光電効果の理論
- 1924年ド・ブロイの物質波
- 1925年量子力学
- 1931年固体のバンド理論
- 1940年pn接合
- 1947年トランジスタ
- 1950年代シリコン単結晶
- 1959年フォトリソグラフィ
- 1959年MOSFET
- 1973年TFT液晶
- 1995年IPS液晶(横電界方式)
「IPS液晶」をもっと知る本PR
書店のサイトで「IPS液晶」の本を検索します。リンクから購入があると、このサイトに紹介料が入ります。
すべてのつながり
技術的な土台1件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
きっかけ・需要1件
直接の部品ではないが、生まれる動機や手本になったもの。
年代・人物・つながりの誤りに気づいたら この項目の誤りを報告する(1分ほど。項目名は自動で入ります)