機械・動力・輸送
時報球(タイムボール)
正午に球を落として港の船にクロノメーターを合わせる時刻を知らせた。1829年はポーツマスの試験で、1833年のグリニッジ設置が普及の起点。電信以前の時刻配信の第一段。
船が経度を測るには、港でクロノメーターの狂いを正す必要があった。そのために、正午に大砲を撃つ方法もあったが、音は伝わるのに時間がかかり、遠くの船では遅れて聞こえた。時報球は、高い塔の柱に付けた球を決まった時刻に落とし、光で見えるので、距離による遅れが生じない。
船の観測者は、落ちる瞬間を見逃さないよう、予告のために球を途中まで上げておく。グリニッジでは球は12時55分に半分まで上がり、12時58分に頂点に達して、午後1時に落とされる。時報球は1829年にポーツマスで試験され、1833年にグリニッジ天文台に設置されたのち、世界各地の港に置かれた。電信が普及するまで、船が正確な時刻を知る重要な手段だった。
- 年
- 1829年
- 人物・組織
- ロバート・ウォーコープ
- 場所
- ポーツマス
- 地域
- 国際・不詳
- 分野
- 機械・動力・輸送 / 時計・からくり
- 時代
- 産業革命期
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から22段で時報球(タイムボール)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前300年頃エウクレイデス『光学』(視線の幾何学)
- 160年頃プトレマイオス『光学』(屈折の測定)
- 1021年光学(『光学の書』)
- 1286年頃眼鏡
- 1608年望遠鏡
- 1610年望遠鏡による天体観測(木星の衛星)
- 1687年ニュートン力学
- 1767年航海暦
- 1829年時報球(タイムボール)
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すべてのつながり
技術的な土台2件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
これを土台にしたもの1件
この発明・発見を技術的な前提としているもの。
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