農業・生命・医学
ゲノム分析法(木原均)
コムギ属の種間雑種で減数分裂の染色体対合を調べ、7本の染色体一組をヴィンクラーの語「ゲノム」で呼ぶ遺伝の単位と定め、A・B・Dの組合せで種の系統を読む方法を立てた(Dゲノムの供与種の特定は1944年)。倍数体作物の起源研究と種なしスイカの土台。
コムギ属には染色体が14本、28本、42本の種があり、一粒系、二粒系、普通系と呼ばれる。坂村徹が1918年にこの数を明らかにし、木原はこれらの種間雑種をつくって減数分裂を観察した。異なる種の染色体は、同じ組に由来するものどうしは対になり、由来が違えば対にならない。木原は7本で一組の染色体セットを「ゲノム」と呼び、対合の様子から各種がどのゲノムを持つかを読み取る方法を「ゲノム分析」と名付けた。これにより、パンコムギはA・B・Dの三つのゲノムを持つ異質六倍体であり、二粒系のABに未知の野生種のDが加わったものだと判明した。1944年に木原は、同じころ交配でパンコムギを合成した米国のマクファデンとシアーズとは独立に、Dの提供者が野生のタルホコムギだと同定した。ゲノムという語自体はヴィンクラーが1920年に提案したが、遺伝の単位としての意味を与えたのは木原である。
- 年
- 1930年
- 人物・組織
- 木原均
- 場所
- 京都帝国大学
- 地域
- 東アジア
- 分野
- 農業・生命・医学 / 進化・遺伝
- 時代
- 20世紀
175件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
25段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から25段でゲノム分析法(木原均)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前300年頃エウクレイデス『光学』(視線の幾何学)
- 160年頃プトレマイオス『光学』(屈折の測定)
- 1021年光学(『光学の書』)
- 1286年頃眼鏡
- 1608年望遠鏡
- 1666年光の分散(プリズム)と反射望遠鏡
- 1758年色消しレンズ(アクロマート)
- 1826年色消し顕微鏡
- 1839年細胞説
- 1892年生殖質説
- 1902年染色体説
- 1930年ゲノム分析法(木原均)
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技術的な土台3件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
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