文明のテックツリー

光学・物理

ヘリオグラフィ(ニエプスの感光アスファルト板)

アスファルトを塗ったピューター板をカメラ・オブスクラで数時間露光し、像を固定した現存最古の写真。写真の最初の実動で、ダゲールとの共同研究に続いた。

名称はギリシャ語の「太陽」と「書く」に由来する。ニエプスは、ユダヤ瀝青という天然のアスファルトを磨いたピューター板に塗って使った。瀝青は光に当たると硬くなり、溶剤に溶けにくくなる。露光のあと、光の当たらず柔らかいままの部分をラベンダー油などで洗い流すと、硬くなった部分が明部、むき出しの金属が暗部になる。

それ以前の画像は、画家が手で描くか、像をなぞって写し取るしかなかった。ニエプスは窓から見える中庭や屋根の像を板に残し、その方法と経験は、のちの共同研究者ダゲールに引き継がれた。感光材料を銀に替えたダゲレオタイプへ、記録の技術は枝分かれしていく。

年
1826年頃
人物・組織
ジョゼフ・ニセフォール・ニエプス
場所
サン=ルー=ド=ヴァレンヌ(フランス)
地域
ヨーロッパ
分野
光学・物理 / 映像・ディスプレイ
時代
産業革命期

全体図でこの位置を見る全体図で系譜だけを表示する

38件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)

809件の発明・発見がこれを土台にしている

18段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる

ルーツをたどる

「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から18段でヘリオグラフィ(ニエプスの感光アスファルト板)に至ります。

  1. 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
  2. 約170万年前握斧(ハンドアックス)
  3. 約30万年前ルヴァロワ技法
  4. 約5万年前石刃技法
  5. 約2万年前細石器
  6. 約1万2千年前鎌
  7. 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
  8. 前5000年頃灌漑農業
  9. 前2000年頃測量幾何学
  10. 前580年頃演繹的証明の始まり
  11. 前500年頃ピタゴラスの定理
  12. 前450年頃無理数の発見
  13. 前370年頃取り尽くし法
  14. 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
  15. 前300年頃エウクレイデス『光学』(視線の幾何学)
  16. 160年頃プトレマイオス『光学』(屈折の測定)
  17. 1021年光学(『光学の書』)
  18. 11世紀カメラ・オブスクラ
  19. 1826年頃ヘリオグラフィ(ニエプスの感光アスファルト板)

「ヘリオグラフィ」をもっと知る本PR

書店のサイトで「ヘリオグラフィ」の本を検索します。リンクから購入があると、このサイトに紹介料が入ります。

楽天ブックスで探すAmazonで探す

すべてのつながり

技術的な土台1件

これがなければ成り立たなかった技術・知識。

これを土台にしたもの2件

この発明・発見を技術的な前提としているもの。

年代・人物・つながりの誤りに気づいたら この項目の誤りを報告する(1分ほど。項目名は自動で入ります)