光学・物理
ダゲレオタイプ(水銀蒸気現像)
銀板を沃素で感光させ、潜像を水銀蒸気で現像して塩水で定着。露光を数十分から数分に縮め、写真を実用にした。ネガ・ポジ法とは別系統の一点物。
銀板を沃素の蒸気にさらすと表面に感光性の沃化銀ができる。これをカメラで露光しても像はほとんど見えないが、水銀の蒸気を当てると露光された部分に水銀が付いて像が現れる。この現像の効果を、ダゲールは偶然の発見から得たと伝えられる。像は鏡のような銀板そのものに生じるため、見る角度で明暗が反転し、左右も逆になる。複製はできない。
先行するニエプスのヘリオグラフィは露光に数時間を要した。ダゲレオタイプは現像で目に見えない像を引き出すことでこの時間を大きく縮めた。フランス政府は1839年に権利を買い上げ、製法を公開した。その後、タルボットのネガから何枚でも焼ける方式が広まり、一点物のダゲレオタイプは次第に主流から退いた。
- 年
- 1839年
- 人物・組織
- ルイ・ダゲール(現像法の発見は1835年頃)
- 場所
- パリ
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 光学・物理 / 映像・ディスプレイ
- 時代
- 産業革命期
79件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
23段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から23段でダゲレオタイプ(水銀蒸気現像)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1661年元素の概念と気体の法則
- 1774年酸素の発見
- 1789年近代化学(質量保存の法則)
- 1839年写真
- 1839年ダゲレオタイプ(水銀蒸気現像)
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技術的な土台2件
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