機械・動力・輸送
一行・梁令瓚の水運渾天儀
水輪の回転を止めては進める「擒縦」の仕組みで渾天儀を等速に回し、時刻を知らせる木人を動かした。ニーダムが最古の脱進機的機構とみなす。
渾天儀は天球を模した輪の組み合わせで、星の位置を測り示す道具である。これを水の力で一日に一回転させるには、水輪が一定の速さで進まなければならない。一行らは、水輪の受け皿に水がたまるまで輪を留め具で止め、一定量になると外して一目盛り分だけ進める仕組みを用いた。これを擒縦(とらえ、はなつ)と呼ぶ。
一行は唐の僧で天文学者であり、梁令瓚は器械の製作を担った。水力で天球の模型を動かす発想は張衡にさかのぼる。ニーダムはこの機構を機械時計の脱進機の先祖とみなすが、振り子や錘と組む後世の脱進機とは構造が異なる。北宋の水運儀象台にも、同じ系統の仕組みが用いられた。
- 年
- 725年
- 人物・組織
- 一行/梁令瓚
- 場所
- 長安(唐)
- 地域
- 東アジア
- 分野
- 機械・動力・輸送 / 時計・からくり
- 時代
- 中世
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から11段で一行・梁令瓚の水運渾天儀に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前255年頃渾天儀(アーミラリ天球儀)
- 117年頃張衡の水力渾天儀
- 725年一行・梁令瓚の水運渾天儀
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すべてのつながり
技術的な土台3件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
これを土台にしたもの2件
この発明・発見を技術的な前提としているもの。
これを先行例とするもの1件
この発明のあとに、独立して似たものを生んだ例。
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