機械・動力・輸送
張衡の水力渾天儀
漏水の力で渾天儀を1日1周させ、天の動きを機械で再現したとされる。水時計と天文模型を結ぶ動力式天文時計の最初の段で、一行・蘇頌へ続く。
渾天儀は、天を大きな球とみなし、その上に赤道や黄道などの輪を組んで星の位置を示す模型である。張衡の装置は、水時計から一定の割合で落ちる水を使ってこの球をゆっくり回し、1日でちょうど一周させたと伝えられる。人が手で動かさなくても、天の動きが部屋の中で再現されるわけである。
水時計は水の流れが一定であることを利用して時を測る道具で、それを回転の動力に変える発想がここで加わった。構造の細部は伝わっておらず、後世の復元に頼る部分が大きい。この動力式の天文時計という系統は、のちに一行・梁令瓚の水運渾天儀、さらに宋代の大型装置へと受け継がれていった。
- 年
- 117年頃
- 人物・組織
- 張衡
- 場所
- 洛陽(後漢)
- 地域
- 東アジア
- 分野
- 機械・動力・輸送 / 時計・からくり
- 時代
- 古典古代
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から10段で張衡の水力渾天儀に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前255年頃渾天儀(アーミラリ天球儀)
- 117年頃張衡の水力渾天儀
「張衡の水力渾天儀」をもっと知る本PR
書店のサイトで「張衡の水力渾天儀」の本を検索します。リンクから購入があると、このサイトに紹介料が入ります。
すべてのつながり
技術的な土台3件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
これを土台にしたもの1件
この発明・発見を技術的な前提としているもの。
年代・人物・つながりの誤りに気づいたら この項目の誤りを報告する(1分ほど。項目名は自動で入ります)