文明のテックツリー

光学・物理

a-Si TFT(水素化アモルファスシリコン薄膜トランジスタ)

グロー放電で作るa-Si:Hの電界効果トランジスタで液晶画素を駆動できると示した。大面積を低温・安価に作れ、TFT液晶テレビの量産を可能にした。

結晶シリコンのトランジスタは高性能だが、大きな結晶の基板が要り、表示パネルのような大面積には向かない。ダンディー大学のスピアとル・コンバーは、シランガスをグロー放電で分解して水素を含むアモルファスシリコンを作り、1975年にこれに不純物を加えて電気の通り方を制御できることを示した。1979年にはこの膜でトランジスタを作り、液晶画素のスイッチに使えることを確かめた。

a-Siの電子の動きやすさは結晶に比べてはるかに低いが、スイッチ用には十分であり、オフのときの漏れ電流が小さい点が液晶の画素に向いていた。製膜は300度前後と低温で、ガラス基板に直接形成できる。この性質が、ノートパソコンや液晶テレビの大きな画面を一枚のガラス上のトランジスタで駆動する方式の土台になった。

年
1979年
人物・組織
ル・コンバー/スピア/ガイス(ダンディー大学)
場所
ダンディー(スコットランド)
地域
ヨーロッパ
分野
光学・物理 / 映像・ディスプレイ
時代
20世紀

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289件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)

37段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる

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「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から37段でa-Si TFT(水素化アモルファスシリコン薄膜トランジスタ)に至ります。

  1. 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
  2. 約170万年前握斧(ハンドアックス)
  3. 約30万年前ルヴァロワ技法
  4. 約5万年前石刃技法
  5. 約2万年前細石器
  6. 約1万2千年前鎌
  7. 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
  8. 前5000年頃灌漑農業
  9. 前2000年頃測量幾何学
  10. 前580年頃演繹的証明の始まり
  11. 前500年頃ピタゴラスの定理
  12. 前450年頃無理数の発見
  13. 前370年頃取り尽くし法
  14. 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
  15. 前250年頃浮力の原理
  16. 前250年頃てこ・揚水スクリュー
  17. 1604年頃落体の法則と実験科学
  18. 1643年気圧計
  19. 1650年真空ポンプ
  20. 1661年元素の概念と気体の法則
  21. 1774年酸素の発見
  22. 1789年近代化学(質量保存の法則)
  23. 1803年原子説
  24. 1811年分子仮説(アボガドロ)
  25. 1860年気体分子運動論
  26. 1877年統計力学
  27. 1900年量子仮説
  28. 1905年光電効果の理論
  29. 1924年ド・ブロイの物質波
  30. 1925年量子力学
  31. 1931年固体のバンド理論
  32. 1940年pn接合
  33. 1947年トランジスタ
  34. 1950年代シリコン単結晶
  35. 1959年フォトリソグラフィ
  36. 1959年MOSFET
  37. 1973年TFT液晶
  38. 1979年a-Si TFT(水素化アモルファスシリコン薄膜トランジスタ)

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