農業・生命・医学
突然変異説(ド・フリース)
オオマツヨイグサに現れる新型を「突然変異」と呼び、種は小変異の積み重ねでなく跳躍的に生まれると論じた。観察の多くは後に染色体異常と判明したが、突然変異を実験の対象にし、マラーのX線誘発への道を開いた別系統の先行例。
ド・フリースは1886年、ヒルフェルスム近くの放棄されたジャガイモ畑で、庭から逃げ出して野生化していたオオマツヨイグサの群落に、背丈や葉の形が親と明らかに違う個体が混じるのを見つけ、以後数万株を栽培した。新しい型が一代で突然現れ、その後は種子でその形質を安定して伝えることを確かめ、これを「突然変異」と呼んだ。2巻の『突然変異説』(1901〜03年)で、微小な変異の連続的な蓄積では新種はできず、種は跳躍的に生まれると主張し、進化を実験室で観察し数えられるものにした。ただしオオマツヨイグサは染色体が輪状につながる特殊な遺伝様式を持ち、彼の「新種」の多くは倍数体や染色体の数の異常で、遺伝子そのものの変化ではなかった。それでも、突然変異という言葉と、変異を実験で捕まえるという発想は残り、X線で変異を人為的に起こしたマラーの実験(1927年)へつながった。
- 年
- 1901年
- 人物・組織
- ユーゴー・ド・フリース
- 場所
- アムステルダム
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 農業・生命・医学 / 進化・遺伝
- 時代
- 20世紀
100件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
18段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から18段で突然変異説(ド・フリース)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 820年頃代数学
- 1202年筆算(インド・アラビア数字の伝播)
- 1662年統計学(グラントの死亡表)
- 1865年遺伝の法則
- 1901年突然変異説(ド・フリース)
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すべてのつながり
技術的な土台1件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
きっかけ・需要1件
直接の部品ではないが、生まれる動機や手本になったもの。
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