機械・動力・輸送
シリンダー脱進機
円筒に切り欠きを入れたてんぷ軸で歯を受ける脱進機。薄い懐中時計を可能にした。1695年は特許の年で、実用の形はグラハムの改良(1720〜26)による。
それまでの懐中時計は、冠歯車を縦に置く棒テンプ式の脱進機を使い、機構が厚くかさばった。シリンダー脱進機では、てんぷの軸の一部を円筒にして側面を半分ほど削り、歯車の歯がその切り欠きに出入りして、てんぷに力を与えて一振りごとに一歯だけ進む。歯車とてんぷを同じ平面に置けるため、時計を薄くできる。
1695年のトンピオンらの特許は着想の段階にとどまり、グラハムが精度と耐久性を高めて実用の形にした。のちにレバー脱進機が主流となるまで、薄型の懐中時計に広く用いられ、安価な時計では長く使われた。
- 年
- 1695年
- 人物・組織
- トマス・トンピオン/エドワード・バーロウ/ウィリアム・ホートン(グラハムが1726頃に完成)
- 場所
- ロンドン
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 機械・動力・輸送 / 時計・からくり
- 時代
- 近世
58件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
19段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から19段でシリンダー脱進機に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1660年フックの法則
- 1675年ひげぜんまい(てんぷ)
- 1695年シリンダー脱進機
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技術的な土台2件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
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