文明のテックツリー

機械・動力・輸送

ジュエル軸受(宝石軸受)

ルビーなど硬い石に穴を開けて軸受にし、摩耗と摩擦を減らす特許(1704年5月1日)。時計組合は先行例を挙げて異議を唱えた。1902年の合成ルビーで量産が実現。

時計の歯車の軸は先端が細く、真鍮の穴で受けると、使ううちに穴が削れて広がり、歯車の噛み合いが狂う。油が切れれば摩擦も増える。そこで穴の部分に、ルビーやサファイアのような非常に硬く滑らかな石を使うと、摩耗がほとんど起きず、少ない油で長く正確に動く。石に細かい穴を開ける作業は、硬い粉を使って根気よく行う必要があり、手間のかかる高級な技術だった。

1704年の特許はこの用法を独占しようとしたもので、先行例を理由に時計組合が異議を唱えた。天然の宝石は高価で数も限られていたが、1902年にヴェルヌイユが炎で原料を溶かして人工ルビーを作る方法を示すと、軸受を安く大量に作れるようになった。今日の機械式腕時計に、石の数が表示されているのはこの名残である。

年
1704年
人物・組織
ニコラ・ファシオ・ド・デュイリエ/ピーター・ドボーフル/ジェイコブ・ドボーフル
場所
ロンドン
地域
ヨーロッパ
分野
機械・動力・輸送 / 時計・からくり
時代
近世

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35件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)

13段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる

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「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から13段でジュエル軸受(宝石軸受)に至ります。

  1. 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
  2. 約170万年前握斧(ハンドアックス)
  3. 約30万年前ルヴァロワ技法
  4. 約5万年前石刃技法
  5. 約2万年前細石器
  6. 約1万2千年前鎌
  7. 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
  8. 前5000年頃灌漑農業
  9. 前2000年頃測量幾何学
  10. 前1500年頃日時計
  11. 1300年頃機械式時計
  12. 1430年頃ぜんまい・コイルばね
  13. 1510年頃懐中時計
  14. 1704年ジュエル軸受(宝石軸受)

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