制度・経済事業・計画・施設
材料規格の合議制定(ASTM)
レール折損を減らすため、鉄道(買い手)と製鋼所(売り手)が同数で委員会を作り、鋼の成分と試験法を合意で決める方式を始めた(1898年6月16日)。利害関係者の合意で規格を作る型はISOまで続く。1902年ASTMに改称。
19世紀後半のアメリカでは鉄道が急速に延び、鋼レールの折損が脱線事故の主な原因になっていた。鉄道会社は製鋼所に高品質の鋼を求めたが、品質を測る共通の物差しがなく、仕様を鉄道ごとに書いて納入のたびに争っていた。ペンシルベニア鉄道の化学者ダドリーは、買い手が一方的に仕様を押しつけても製鋼所が応じられず、売り手だけに任せれば品質が下がると考え、両者が同数で委員会を作り、試験法と合格基準を合意で決める方式を提案した。
協会は政府機関でも業界団体でもなく、生産者・使用者・中立の専門家が委員会で投票して規格を定める。規格は成分・強さ・試験法を定めたもので、品質を客観的に比べられる条件を作った。鋼材から始まった規格はセメント、石油、プラスチック、医療機器へ広がり、利害関係者の合意で決めるこの型は各国の規格機関や国際規格機関の基本原則となった。
- 年
- 1898年
- 人物・組織
- チャールズ・B・ダドリー(ペンシルベニア鉄道)ら70名(国際材料試験協会米国支部)
- 場所
- フィラデルフィア
- 地域
- 北アメリカ
- 分野
- 制度・経済 / 知識・規格・制度
- 時代
- 産業革命期
50件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
17段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から17段で材料規格の合議制定(ASTM)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約3万8千年前磨製石器
- 前7000年頃銅の利用
- 前5000年頃銅の製錬(鉱石から金属を取り出す)
- 前3500年頃失蝋鋳造
- 前3300年頃青銅器
- 前3世紀歯車
- 前100年頃水車
- 1世紀上掛け水車
- 12世紀高炉
- 1709年コークス製鉄
- 1783年圧延機(溝付きロール)
- 1784年パドル法
- 1820年錬鉄圧延レール
- 1830年平底レール
- 1857年鋼レール
- 1898年材料規格の合議制定(ASTM)
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すべてのつながり
技術的な土台2件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
先行例・独立した発明1件
よく似たものが別の場所・別の人によって先に、または同時期に作られていた例。
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