制度・経済
ボイラー・圧力容器規格(ASME)
1905年ブロックトンの靴工場のボイラー爆発(死者58人)を機にマサチューセッツ州が州法を作り、州ごとに異なる基準を学会が設計・材料・検査の規格に統一した(1915年刊)。民間規格を法律が引用する型の原型。
19世紀の蒸気ボイラーは年に数百件の爆発事故を起こし、各州が個別に検査法や安全基準を定めていたが、内容は州ごとに違い、ある州で合格したボイラーが隣の州では使えないという事態が起きていた。1905年にマサチューセッツ州ブロックトンの靴工場で起きた爆発は工場を倒壊させ火災を起こし、同州は1907年に設計・製造・検査を定めた詳しい規則を制定した。他州も続いたため、製造者はアメリカ機械学会に統一規格の作成を求めた。
1911年に設置された委員会は、材料の強度、板厚の計算、リベット継手、安全弁、水圧試験などを定めた規格を1914年に採択し、翌年刊行した。州が法令でこの規格を引用し、州や保険会社の検査員の立ち会いで規格どおりに作られたと確かめた製品に学会の刻印を押す方式がとられ、検査員の資格は1919年設立の全国ボイラー圧力容器検査官委員会が統一した。民間の学会が規格を作り、法律が引用して強制力を持たせる型は、建築基準や電気設備の規定など多くの分野に広がった。
- 年
- 1914年
- 人物・組織
- アメリカ機械学会ボイラー規格委員会(1911年設置)
- 場所
- ニューヨーク
- 地域
- 北アメリカ
- 分野
- 制度・経済 / 知識・規格・制度
- 時代
- 20世紀
101件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
25段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から25段でボイラー・圧力容器規格(ASME)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1690年蒸気ピストン
- 1712年蒸気機関(ニューコメン)
- 1776年(特許 1769)ワット式蒸気機関
- 1801年高圧蒸気機関
- 1804年蒸気機関車
- 1829年多管式ボイラー(ロケット号)
- 1914年ボイラー・圧力容器規格(ASME)
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技術的な土台2件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
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