光学・物理
色素増感(ヴォーゲルの光増感)
染料を乳剤に加えると、臭化銀が本来感じない緑〜黄緑にも感光すると示した。赤への増感は後の仕事で、正色・全整色乾板とカラー写真・映画の色再現の出発点。1873年の染料はコラリン。
写真乾板に使う臭化銀は、青や紫の光には敏感だが、緑や赤にはほとんど反応しない。このため、緑の葉や赤い布は暗く写り、青い空は白く飛んでしまった。ヴォーゲルは、乳剤に光を吸収する染料を混ぜると、染料が吸った色の光でも銀塩が感光することを確かめた。染料が受けた光のエネルギーが銀塩に渡ると考えられ、この働きを増感と呼ぶ。
色ごとの感度が揃うほど、明暗で色の違いを描き分けられる。この考えは、緑まで感じる正色乾板、赤まで感じる全整色乾板へ進み、三色分解でカラーを記録する方法や、染めたデンプン粒を使うオートクロームの前提になった。
- 年
- 1873年
- 人物・組織
- ヘルマン・ヴィルヘルム・フォーゲル
- 場所
- ベルリン
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 光学・物理 / 映像・ディスプレイ
- 時代
- 産業革命期
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から25段で色素増感(ヴォーゲルの光増感)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1661年元素の概念と気体の法則
- 1774年酸素の発見
- 1789年近代化学(質量保存の法則)
- 1839年写真
- 1841年ネガ・ポジ法(カロタイプ)
- 1851年湿板写真(コロジオン法)
- 1873年色素増感(ヴォーゲルの光増感)
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すべてのつながり
技術的な土台1件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
これを土台にしたもの1件
この発明・発見を技術的な前提としているもの。
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