文明のテックツリー

光学・物理

シャドウマスク管(カラーブラウン管)

三電子銃と穴あき金属板で、蛍光体ドットの赤緑青を打ち分けるカラー管。1950年3月に試作管を公開し、量産は1951年とされる。カラーテレビの受像を実用にし、長くカラー表示の標準だった。

カラー受像管は、赤・緑・青に光る蛍光体の点を画面に規則正しく並べ、三本の電子ビームでそれぞれを光らせる。問題は、どのビームがどの色の点に当たるかを決めることだった。RCAの方式は、蛍光面のすぐ手前に無数の小さな穴を開けた薄い金属板を置く。三つの電子銃は少しずつ違う角度から電子を打ち込み、穴を通った電子は、自分の色の点にしか届かない。穴を通れず金属板で止まる電子が大半なので、明るさを出すのに大きな電流が要った。

この管は1953年に決まったNTSCのカラー方式の受像に使われ、1954年にはRCAが市販のカラー受像機を出した。1968年のソニーのトリニトロンは、穴あき板の代わりに縦の細い線を張った格子を使う、別系統の方式である。薄型の液晶やプラズマが普及するまで、家庭のカラーテレビやコンピュータ用モニタの多くがこの原理の管を使っていた。

年
1950年
人物・組織
ハロルド・B・ロー(RCA)ほかRCAの研究チーム
場所
プリンストン
地域
北アメリカ
分野
光学・物理 / 映像・ディスプレイ
時代
20世紀

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198件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)

26段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる

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「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から26段でシャドウマスク管(カラーブラウン管)に至ります。

  1. 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
  2. 約170万年前握斧(ハンドアックス)
  3. 約30万年前ルヴァロワ技法
  4. 約5万年前石刃技法
  5. 約2万年前細石器
  6. 約1万2千年前鎌
  7. 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
  8. 前5000年頃灌漑農業
  9. 前2000年頃測量幾何学
  10. 前580年頃演繹的証明の始まり
  11. 前500年頃ピタゴラスの定理
  12. 前450年頃無理数の発見
  13. 前370年頃取り尽くし法
  14. 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
  15. 前250年頃浮力の原理
  16. 前250年頃てこ・揚水スクリュー
  17. 1604年頃落体の法則と実験科学
  18. 1643年気圧計
  19. 1650年真空ポンプ
  20. 1661年元素の概念と気体の法則
  21. 1774年酸素の発見
  22. 1789年近代化学(質量保存の法則)
  23. 1839年写真
  24. 1841年ネガ・ポジ法(カロタイプ)
  25. 1851年湿板写真(コロジオン法)
  26. 1861年三色写真の実証(マクスウェル/サットン)
  27. 1950年シャドウマスク管(カラーブラウン管)

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技術的な土台2件

これがなければ成り立たなかった技術・知識。

これを先行例とするもの1件

この発明のあとに、独立して似たものを生んだ例。

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