機械・動力・輸送製品・サービス
リーフラー脱進機(精密振り子時計)
振り子を吊りばねで支えて衝撃を与える脱進機で、天文台の標準時計の精度を1日100分の1秒台に近づけた。ショートの時計が現れるまで約30年、各国の天文台の基準になった。
振り子時計の精度を落とす大きな原因は、脱進機が振り子に力を伝えるときの乱れである。従来のアンクル式では、爪が振り子を直接つついたり、こすったりして、振り子の動きを乱していた。リーフラーの方式は、振り子を吊るす薄い板ばねをわずかに曲げて、そこへ力を伝える。接触や摩擦がほとんどないため、振り子の周期が安定した。
さらに、温度による振り子の長さの変化を打ち消す工夫と、気圧の変動を避ける密閉ケースを組み合わせて、天文台の標準時計としての精度を実現した。星の通過時刻を測る天文観測は、この時計に頼って時刻を決めていた。その後、ショートの自由振り子時計が登場するまで、各国の天文台や測地機関で基準時計として使われた。精密時計の歴史では、機械式振り子時計の完成度を一段上げた例とされる。
- 年
- 1889年
- 人物・組織
- ジークムント・リーフラー
- 場所
- ミュンヘン
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 機械・動力・輸送 / 時計・からくり
- 時代
- 産業革命期
57件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
19段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から19段でリーフラー脱進機(精密振り子時計)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1656年振り子時計
- 1715年デッドビート脱進機
- 1889年リーフラー脱進機(精密振り子時計)
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すべてのつながり
技術的な土台2件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
これを先行例とするもの1件
この発明のあとに、独立して似たものを生んだ例。
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