電気・通信
油入変圧器(ブラウン)
変圧器を絶縁油に浸し、絶縁と冷却を同時に解決した最初期の油入変圧器の一つ。高電圧・大容量化の前提で、以後の電力用変圧器の標準構造になった。
変圧器は鉄心に巻いた二つのコイルの間で電圧を変える装置で、電圧が高いほど巻線どうしや鉄心との間で放電しやすくなり、同時に電流による熱もこもる。空気だけでは絶縁も冷却も限界がある。ブラウンは、変圧器全体を鉱物油の入った容器に沈める方法を採った。油は空気より絶縁耐力が高く、巻線の間のすき間を埋めて放電を防ぐうえ、熱を吸って容器の壁や外部の放熱面に運ぶ。
油は絶縁と冷却を一つの手段で兼ねるので、巻線を小型にでき、電圧を大きく上げられる。ブラウンは1891年のラウフェン〜フランクフルト間の長距離送電実験でも、油入の変圧器を使った。その後は、油を循環させる冷却器や、劣化を抑える工夫が加わったが、変圧器を油の中に置く基本は、現在の大型の電力用変圧器にもそのまま残っている。
- 年
- 1889年頃
- 人物・組織
- チャールズ・ブラウン(エリコン機械工場)
- 場所
- チューリヒ郊外エリコン
- 地域
- 中東・イスラム圏
- 分野
- 電気・通信 / 電力(発電・送電)
- 時代
- 産業革命期
41件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
18段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から18段で油入変圧器(ブラウン)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約3万8千年前磨製石器
- 前7000年頃銅の利用
- 前5000年頃銅の製錬(鉱石から金属を取り出す)
- 前3500年頃失蝋鋳造
- 前3300年頃青銅器
- 前200年頃錬丹術・錬金術
- 8世紀蒸留
- 1200年頃亜鉛の蒸留製錬
- 1800年ボルタ電池
- 1820年電流の磁気作用
- 1820年アンペールの法則
- 1825年電磁石
- 1831年電磁誘導
- 1832年自己誘導(ヘンリー)
- 1851年誘導コイル(ルームコルフコイル)
- 1885年変圧器
- 1889年頃油入変圧器(ブラウン)
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すべてのつながり
技術的な土台1件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
きっかけ・需要1件
直接の部品ではないが、生まれる動機や手本になったもの。
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