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農業・生命・医学

ネアンデルタール人ゲノムの解読

クロアチアのヴィンディヤ洞窟の約4万年前の骨からゲノムの草稿を読み、非アフリカ人のゲノムの1〜4%がネアンデルタール由来と示した。古代DNA研究(ヒグチ/ウィルソンのクアッガ 1984 が先行)を人類史の方法にした。

化石の骨に残るDNAは短く断片化し、土壌の微生物や発掘者のDNAが混じる。ペーボらはクリーンルームで骨の粉を処理し、次世代シーケンサーで数億本の短い断片を読んで、ヒトのゲノムを参照にして並べ直し、ゲノム全体の約6割をおおむね1回ずつ読んだ草稿をサイエンス誌に発表した。読んだDNAのうちネアンデルタール由来は数%に過ぎず、死後に生じる末端のシトシンの変化が古いDNAの特徴として見られることを確かめたうえで、ミトコンドリアDNAなどの既知の差から現代人の混入を1%未満と見積もった。この配列を現代人のゲノムと比べると、フランス、中国、パプアの人は、サハラ以南のアフリカの人より少しだけネアンデルタールに近く、現生人類がアフリカを出た直後に交雑があったことを示した。同じ年、シベリアのデニソワ洞窟の指の骨から未知の人類のゲノムが同じ手法で読まれた。古い骨からゲノム全体を読む方法は、その後、数千年前の農耕民の移動史を調べる分野へ広がった。

年
2010年
人物・組織
スヴァンテ・ペーボ/リチャード・グリーン(マックス・プランク進化人類学研究所)
場所
ライプツィヒ
地域
ヨーロッパ
分野
農業・生命・医学 / 進化・遺伝
時代
現代

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423件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)

38段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる

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「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から38段でネアンデルタール人ゲノムの解読に至ります。

  1. 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
  2. 約170万年前握斧(ハンドアックス)
  3. 約30万年前ルヴァロワ技法
  4. 約5万年前石刃技法
  5. 約2万年前細石器
  6. 約1万2千年前鎌
  7. 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
  8. 前5000年頃灌漑農業
  9. 前2000年頃測量幾何学
  10. 前580年頃演繹的証明の始まり
  11. 前500年頃ピタゴラスの定理
  12. 前450年頃無理数の発見
  13. 前370年頃取り尽くし法
  14. 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
  15. 前250年頃浮力の原理
  16. 前250年頃てこ・揚水スクリュー
  17. 1604年頃落体の法則と実験科学
  18. 1643年気圧計
  19. 1650年真空ポンプ
  20. 1661年元素の概念と気体の法則
  21. 1774年酸素の発見
  22. 1789年近代化学(質量保存の法則)
  23. 1803年原子説
  24. 1811年分子仮説(アボガドロ)
  25. 1860年気体分子運動論
  26. 1877年統計力学
  27. 1900年量子仮説
  28. 1905年光電効果の理論
  29. 1924年ド・ブロイの物質波
  30. 1925年量子力学
  31. 1931年固体のバンド理論
  32. 1940年pn接合
  33. 1947年トランジスタ
  34. 1948年接合型トランジスタ
  35. 1954年シリコントランジスタ
  36. 1958年集積回路
  37. 1971年マイクロプロセッサ
  38. 2003年ヒトゲノム解読
  39. 2010年ネアンデルタール人ゲノムの解読

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