農業・生命・医学
ミトコンドリアDNAによるヒトのアフリカ単一起源説(ミトコンドリア・イヴ)
5地域147人のmtDNAを12種の制限酵素で比べ、全人類の母系が約14〜29万年前のアフリカの一人に遡ると結論した。現生人類の起源を化石でなく生きた人のDNAから系統樹で推定した代表例(ブラウン1980らが先行)で、多地域進化説との論争の中心になった。
ミトコンドリアDNAは母親からだけ伝わり、組換えを起こさず、核DNAより速く変異するため、母系の系図をたどる時計として使える。キャンらは12種類の制限酵素で切った断片の型から147人の配列の差を推定し、変化の回数が最も少なくなるように枝を組む最節約法で系統樹を描いた。樹の根に近い枝はすべてアフリカの人々で、アフリカ集団の内部の多様性が他地域より大きく、他地域の系統はその一部から派生していた。分子時計をあてはめると共通の母系祖先は約20万年前と出て、各地の原人がそれぞれ現生人類に進化したとする多地域進化説とは合わない。この祖先は報道で「ミトコンドリア・イヴ」と呼ばれたが、当時生きていた唯一の女性という意味ではなく、母系だけをたどって現在まで途切れずに残った一人という意味である。系統樹の統計的な扱いは後に批判されたが、配列を直接読む研究でも結論は支持された。
- 年
- 1987年
- 人物・組織
- レベッカ・キャン/マーク・ストーンキング/アラン・ウィルソン
- 場所
- カリフォルニア大学バークレー校
- 地域
- 北アメリカ
- 分野
- 農業・生命・医学 / 進化・遺伝
- 時代
- 20世紀
337件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
32段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
これを土台に生まれたもの
- まだ登録されていません
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「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から32段でミトコンドリアDNAによるヒトのアフリカ単一起源説(ミトコンドリア・イヴ)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1661年元素の概念と気体の法則
- 1774年酸素の発見
- 1789年近代化学(質量保存の法則)
- 1803年原子説
- 1811年分子仮説(アボガドロ)
- 1860年気体分子運動論
- 1877年統計力学
- 1900年量子仮説
- 1913年ボーアの原子模型
- 1916年化学結合論
- 1953年DNA二重らせん
- 1961年遺伝暗号の解読
- 1970年逆転写酵素・制限酵素
- 1987年ミトコンドリアDNAによるヒトのアフリカ単一起源説(ミトコンドリア・イヴ)
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