電気・通信
ポール・ラ・クールのアスコー風力発電と水素貯蔵
風車の電気を直流で電気分解に使い、水素を貯めて学校の照明に使った。風速変動を抑える調速機も作り、風力を電力系統に近づける系統の起点(1891〜92年)。
ラ・クールはデンマークの国民高等学校アスコーで物理を教え、風車で発電する実験を行った。風は強さが絶えず変わるので、風車を回転数がほぼ一定になるよう制御する調速の仕組みを工夫した。発電した直流の電気は、学校の照明にそのまま使ったほか、水の電気分解にも回して水素と酸素を作り、気体として貯めた。
貯めた水素は、燃やして灯すガス灯に使ったと伝えられる。風が弱いときにも照明を保つため、電気をガスとして蓄える方式を採ったことになる。蓄電池が高価で大容量のものも少なかった時代に、風の変動を貯蔵でならすという発想を実際に動かした例である。ラ・クールはその後、風車技術を教える講習を開き、デンマークの風力利用の下地を作った。
- 年
- 1891年
- 人物・組織
- ポール・ラ・クール
- 場所
- アスコー(デンマーク・ユトランド)
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 電気・通信 / 電力(発電・送電)
- 時代
- 産業革命期
92件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
24段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から24段でポール・ラ・クールのアスコー風力発電と水素貯蔵に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1661年元素の概念と気体の法則
- 1774年酸素の発見
- 1789年近代化学(質量保存の法則)
- 1800年電気分解
- 1834年電気分解の法則
- 1891年ポール・ラ・クールのアスコー風力発電と水素貯蔵
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技術的な土台3件
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