材料・製法
水力縮絨機
水車のカムで木槌を上下させ、織った毛布を水中で打って縮め密にする。ヨーロッパ毛織物の仕上げ工程を機械化した最初の例の一つ。
縮絨は、織り上がった毛織物を水やせっけん、縮絨土と呼ばれる粘土とともに打ったり踏んだりして、羊毛の繊維を絡み合わせる仕上げの作業である。布は縮んで厚く密になり、織り目が目立たなくなって、保温性と防水性が増す。もとは人が足で布を何時間も踏んで行っていた。水力縮絨機では、水車の軸に付けた突起(カム)が重い木槌を持ち上げては落とし、桶の中の布を休みなく打ち続ける。人の足に比べて少ない人数で多くの布を仕上げられた。
縮絨機は流れの速い川のそばでなければ動かせないため、イングランドでは毛織物の生産地が東部の平らな町から、北部や西部の丘陵地の川沿いへ移る一因になった。歴史家カールス=ウィルソンは1941年の論文で、これを「13世紀の産業革命」と呼んだ。水車の動力を穀物をひく以外の作業に使った例として、製鉄のふいごや鍛造用ハンマーなど、のちの水力機械にもつながる。
- 年
- 11世紀
- 人物・組織
- 不詳(文献初出は1086年頃のノルマンディー、起源は9〜10世紀とされる)
- 場所
- ノルマンディー・イングランド
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 材料・製法 / 繊維・衣類
- 時代
- 中世
28件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
9段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から9段で水力縮絨機に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約3万8千年前磨製石器
- 前7000年頃銅の利用
- 前5000年頃銅の製錬(鉱石から金属を取り出す)
- 前3500年頃失蝋鋳造
- 前3300年頃青銅器
- 前3世紀歯車
- 前100年頃水車
- 11世紀水力縮絨機
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技術的な土台3件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
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