制度・経済
エンゲルの法則(家計調査の統計分析)
ル・プレー(1855)とデュクペティオーの労働者家計簿から、所得が増えるほど食費の割合が下がる規則性を導いた。家計調査から経験的法則を取り出した最初の例で、消費統計と貧困線の計算の基礎。
ル・プレーはヨーロッパ各地の労働者家庭に入り込み、収入と支出を項目ごとに記した家計簿を集めていた。ベルギーのデュクペティオーも1855年に労働者家庭の家計を調査している。ザクセン王国統計局長だったエンゲルは、これらの家計簿を所得の階層ごとに並べ直し、所得が低い家庭ほど支出に占める食費の割合が高く、所得が増えるにつれてその割合が下がることを見いだした。人が最初に満たすのは食べることであり、余裕ができて初めて衣服や住居、教育に支出が回るという解釈である。
食費の割合は後に「エンゲル係数」と呼ばれ、所得そのものを尋ねにくい場合でも生活水準を測る目安として使われた。日本でも戦後長く家計調査の代表的な指標であった。家計簿を集めて集計する調査法は、消費者物価指数の品目の重みづけや、貧困線の設定に必要な最低生活費の計算の基礎となった。
- 年
- 1857年
- 人物・組織
- エルンスト・エンゲル(ザクセン王国統計局)
- 場所
- ドレスデン
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 制度・経済 / 知識・規格・制度
- 時代
- 産業革命期
91件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
19段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から19段でエンゲルの法則(家計調査の統計分析)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 820年頃代数学
- 1202年筆算(インド・アラビア数字の伝播)
- 1662年統計学(グラントの死亡表)
- 1693年生命表と保険数理
- 1749年国家統計機関
- 1857年エンゲルの法則(家計調査の統計分析)
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技術的な土台2件
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