電気・通信
電子走査テレビの構想(キャンベル=スウィントン)
『ネイチャー』への書簡(1908)で、送信側・受信側ともブラウン管で電子ビームを同期走査する完全電子式テレビを提案した。実機は作られず、ツヴォルキンらの方式の概念的先行例。
当時のテレビの試みは、回転する円盤に穴を並べて画像を走査する機械式が中心だった。キャンベル=スウィントンは1908年、機械部品は動きが遅く精度も出ないと考え、送る側の撮像にも受ける側の表示にもブラウン管を使う案を書簡で示した。送信側では光に反応する小さな素子を並べた面を電子ビームで順に走査して信号を取り出し、受信側では同じ動きのビームを蛍光面に当てて像を描く。両者の走査を同期させる点が肝である。
ロシアのローシングは1907年に、受像側だけをブラウン管にした方式を特許にしていた。キャンベル=スウィントンの案は撮像側まで電子化した点が違う。当時は感度の高い撮像素子などが揃わず、実現には至らなかった。1930年代初めにツヴォルキンのアイコノスコープなどが現れて、この構想に近い装置が実際に動いた。
- 年
- 1908年
- 人物・組織
- アラン・A・キャンベル=スウィントン
- 場所
- ロンドン
- 地域
- ヨーロッパ
- 分野
- 電気・通信 / 通信・放送
- 時代
- 20世紀
184件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
26段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から26段で電子走査テレビの構想(キャンベル=スウィントン)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1714年水銀温度計(華氏目盛)
- 1821年熱電対(ゼーベック効果)
- 1827年オームの法則
- 1841年ジュールの法則(電流の発熱)
- 1847年エネルギー保存の法則
- 1865年マクスウェル方程式
- 1887年電磁波の実証
- 1887〜88年光電効果の観測(ヘルツ/ハルヴァックス)
- 1893年光電管(エルスター/ガイテル)
- 1908年電子走査テレビの構想(キャンベル=スウィントン)
「電子走査テレビの構想」をもっと知る本PR
書店のサイトで「電子走査テレビの構想」の本を検索します。リンクから購入があると、このサイトに紹介料が入ります。
すべてのつながり
技術的な土台2件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
これを先行例とするもの1件
この発明のあとに、独立して似たものを生んだ例。
年代・人物・つながりの誤りに気づいたら この項目の誤りを報告する(1分ほど。項目名は自動で入ります)