文明のテックツリー

材料・製法

鋼心アルミより線(ACSR)

鋼線の芯をアルミ線で巻き、軽くて導電率が高く強い送電線にした。鉄塔の間隔を広げ、長距離高圧送電の標準電線になった。

送電線に必要なのは、電気をよく通すことと、鉄塔の間で自重と風雪に耐える強さである。アルミニウムは同じ重さで銅の約二倍の電気を通すが、強度が低い。鋼は強いが電気を通しにくい。ACSRは、鋼線をより合わせた芯を中心に置いて引っ張りに耐えさせ、その外側にアルミ線を巻いて電気を運ばせる。交流は電線の表面近くを流れやすく、外側のアルミで電気を通す構成に都合がよい。

同じ電流なら銅線より軽く、鉄塔の間隔を広げられる。そのため、アルミニウム精錬が安くなり、交流で高電圧を送る体制が整った20世紀初めに広がった。鋼の芯は電気をほとんど運ばないが、線が垂れ下がる量(たるみ)を小さく抑える役を担う。

年
1907年
人物・組織
ウィリアム・フープス/ノーマン・ロバートソン(特許US867,658・867,659)
場所
アメリカ(ピッツバーグ・ニューヨーク)
地域
北アメリカ
分野
材料・製法 / 金属・磁性材料
時代
20世紀

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162件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)

27段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる

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「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から27段で鋼心アルミより線(ACSR)に至ります。

  1. 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
  2. 約170万年前握斧(ハンドアックス)
  3. 約30万年前ルヴァロワ技法
  4. 約5万年前石刃技法
  5. 約2万年前細石器
  6. 約1万2千年前鎌
  7. 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
  8. 前5000年頃灌漑農業
  9. 前2000年頃測量幾何学
  10. 前580年頃演繹的証明の始まり
  11. 前500年頃ピタゴラスの定理
  12. 前450年頃無理数の発見
  13. 前370年頃取り尽くし法
  14. 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
  15. 前250年頃浮力の原理
  16. 前250年頃てこ・揚水スクリュー
  17. 1604年頃落体の法則と実験科学
  18. 1643年気圧計
  19. 1650年真空ポンプ
  20. 1661年元素の概念と気体の法則
  21. 1774年酸素の発見
  22. 1789年近代化学(質量保存の法則)
  23. 1803年原子説
  24. 1811年分子仮説(アボガドロ)
  25. 1858年原子量の体系(カニッツァーロ)
  26. 1869年周期表
  27. 1886年アルミニウム精錬
  28. 1907年鋼心アルミより線(ACSR)

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