制度・経済
『営造法式』(建築の規格書と材分制)
官営建築の部材寸法を「材」「分」の比例単位で建物の等級ごとに定め、工程・工賃・材料の算定法を示した勅撰の規格書。1100年完成・上呈、1103年刊行。部材の規格化で発注と検収を可能にし、互換性の制度化の早い例。
李誡は工匠の実務を聞き取り、元祐年間にまとめられた旧版を改訂して本書をまとめた。全34巻で、用語の定義、大木作・小木作・瓦作・彩画作など13の工種ごとの設計と施工の規則、工賃の算定基準、材料の数量、図様からなる。核心は「材分制」で、建物の等級に応じて8等級の「材」(断面の高さと幅が15対10の標準木材)を決め、その高さを15等分した「分」を単位として、柱・梁・組物などあらゆる部材の寸法を定めた。設計者は建物の等級を決めれば部材の寸法が自動的に決まり、工匠は別の現場でも同じ寸法の部材を作れる。これにより部材の規格化と事前の加工が可能になり、工賃と材料費を工事前に算定して水増しを防げた。宋版は失われ、1919年に朱啓鈐が見つけた抄本をもとに復刻され、梁思成らがこれを解読して中国建築史研究の基礎になった。
- 年
- 1103年
- 人物・組織
- 李誡(北宋・将作監)
- 場所
- 開封
- 地域
- 東アジア
- 分野
- 制度・経済 / 知識・規格・制度
- 時代
- 中世
27件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
10段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から10段で『営造法式』(建築の規格書と材分制)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約9万年前骨角器
- 約5万年前縫い針
- 前6000年頃織機
- 前2700年頃絹(養蚕)
- 105年紙
- 6世紀頃拓本
- 7世紀木版印刷
- 1103年『営造法式』(建築の規格書と材分制)
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技術的な土台2件
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