農業・生命・医学
ほぼ中立説(太田朋子)
多くの突然変異はわずかに有害で、集団が小さいほど偶然で固定しやすいと論じ、中立説を拡張した。進化速度が集団の大きさに依存するという予測はゲノムデータで検証され、分子進化の標準モデルになった。
木村の中立説は、分子レベルの変異を厳密に中立なものと有害なものに二分し、進化速度は集団の大きさによらず突然変異率だけで決まると予測した。しかし、アミノ酸の置換が世代数ではなく年数に比例して進むように見えるなど、説明しにくい観察があった。太田はネイチャー誌の論文で、変異の多くは厳密に中立ではなく、ごくわずかに有害であると考えた。有害さの程度 s と集団の大きさ N の積が1程度より小さければ、その変異は淘汰にほとんど影響されず、偶然で固定しうる。したがって集団が小さい種ほど弱有害な変異が中立同然に振る舞って多く固定し、大きい集団では淘汰で除かれる。世代時間の短い種は集団が大きい傾向があるので、年あたりの速度が一定に見える理由も説明できる。ゲノム時代に集団の小さい種で弱有害変異の蓄積が実際に見られ、分子進化と集団の大きさの関係を扱う基本の枠組みになった。
- 年
- 1973年
- 人物・組織
- 太田朋子
- 場所
- 国立遺伝学研究所(三島)
- 地域
- 国際・不詳
- 分野
- 農業・生命・医学 / 進化・遺伝
- 時代
- 20世紀
327件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
31段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から31段でほぼ中立説(太田朋子)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1661年元素の概念と気体の法則
- 1774年酸素の発見
- 1789年近代化学(質量保存の法則)
- 1803年原子説
- 1811年分子仮説(アボガドロ)
- 1860年気体分子運動論
- 1877年統計力学
- 1900年量子仮説
- 1913年ボーアの原子模型
- 1916年化学結合論
- 1953年DNA二重らせん
- 1968年中立進化説
- 1973年ほぼ中立説(太田朋子)
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技術的な土台2件
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