機械・動力・輸送事業・計画・施設
シューマンのマーディ太陽熱ポンプ
放物面トラフ状の反射鏡で蒸気を作り、ナイル川の水を毎分約2万3千リットル汲み上げた。太陽熱で動力を得る最初期の実用規模で、本来は発電が狙い。第一次大戦で終わった。
太陽熱で動力を得る試みは新しくなく、19世紀にはフランスのムーショーが太陽熱で蒸気機関を動かした。シューマンはこれを大規模にした。放物面の樋(トラフ)形の鏡が、焦点に置いた管の水を熱し、低圧の蒸気を作ってポンプの機関を回す。エジプトを選んだのは、日射が強く、石炭が高価で、綿花畑へ水を引く需要があったためである。
設計には英国の物理学者C・V・ボイズが加わったとされる。1913年に稼働したが、第一次世界大戦が始まって計画は続かず、シューマンも1918年に亡くなった。その後は安い石油が普及して太陽熱動力は長く下火となり、トラフ式が本格的に復活するのは、1980年代の米国カリフォルニアのSEGS発電所からである。
- 年
- 1913年
- 人物・組織
- フランク・シューマン(サン・パワー社)
- 場所
- マーディ(カイロ南郊、エジプト)
- 地域
- 中東・イスラム圏
- 分野
- 機械・動力・輸送 / 動力(水車・風車・蒸気)
- 時代
- 20世紀
74件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
22段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から22段でシューマンのマーディ太陽熱ポンプに至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1690年蒸気ピストン
- 1712年蒸気機関(ニューコメン)
- 1776年(特許 1769)ワット式蒸気機関
- 1913年シューマンのマーディ太陽熱ポンプ
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すべてのつながり
技術的な土台1件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
きっかけ・需要1件
直接の部品ではないが、生まれる動機や手本になったもの。
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