文明のテックツリー

機械・動力・輸送

ジャケ=ドロー父子の自動人形「書記」

約40枚のカム円盤と文字盤の差し替えで、羽根ペンで任意の文を書く自動人形。プログラムで内容を変えられる機械の18世紀の頂点(1768〜74年に製作)。

書記は少年の姿をした人形で、右手の羽根ペンにインクをつけ、紙に文章を書く。文字は円盤に並べた駒で指定し、ペンの動きは重ねたカムの円盤が決める。カムとは、縁の形で別の部品の動きを決める回転板のことである。40字ほどの文章を、字ごとにカムの形に従って書き進める。円盤の駒を差し替えれば文面を変えられるので、内容を後から書き換えられる機械の早い例といえる。

ジャケ=ドロー父子は、書記のほかに絵を描く人形と楽器を弾く人形も作り、ヨーロッパ各地で見せて評判を呼んだ。現在、これらの人形はスイスのヌーシャテルで保存されており、今でも動く状態にあるとされる。時計の技術から生まれた精密な歯車とカムの組み合わせが、娯楽の形で使われた例である。

年
1774年
人物・組織
ピエール・ジャケ=ドロー/アンリ=ルイ・ジャケ=ドロー/ジャン=フレデリック・レショ
場所
ラ・ショー=ド=フォン→ヌーシャテル
地域
ヨーロッパ
分野
機械・動力・輸送 / 時計・からくり
時代
近世

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33件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)

12段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる

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「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から12段でジャケ=ドロー父子の自動人形「書記」に至ります。

  1. 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
  2. 約170万年前握斧(ハンドアックス)
  3. 約30万年前ルヴァロワ技法
  4. 約5万年前石刃技法
  5. 約2万年前細石器
  6. 約1万2千年前鎌
  7. 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
  8. 前5000年頃灌漑農業
  9. 前2000年頃測量幾何学
  10. 前1500年頃日時計
  11. 1300年頃機械式時計
  12. 17世紀からくり人形
  13. 1774年ジャケ=ドロー父子の自動人形「書記」

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