電気・通信
ハイビジョン(NHKのハイビジョン方式)
走査線1125本の高精細テレビを、1981年にサンフランシスコのSMPTE会議で実演した(当初の横縦比は5対3で、16対9は標準化の過程で採られた)。研究は1964年から。アナログ衛星放送を経て、デジタル高精細放送の画質の規準を先取りした。
アナログのテレビ放送は、走査線が525本(日本)または625本(欧州)で、画面は横と縦が4対3だった。NHK放送技術研究所は、大画面でも画像が粗く見えないよう、走査線を倍以上にして細かく走査する方式を1960年代から研究した。1125本の方式は、1981年に米国で行われた展示で初めて海外の技術者に公開された。
問題は信号の帯域で、走査線を増やすと通常の放送の数倍の周波数帯域が必要になる。このため、NHKはMUSEという圧縮方式を開発し、衛星放送の1チャンネルに収まるようにした。ただし方式は完全アナログで、他国の方式とは互換がなかった。世界の高精細放送は結局デジタルで進むが、広い画面比と高精細という方向を最初に具体的な装置で示した点で、のちの規格の議論に大きな影響を与えた。
- 年
- 1981年
- 人物・組織
- NHK放送技術研究所
- 場所
- 東京
- 地域
- 東アジア
- 分野
- 電気・通信 / 通信・放送
- 時代
- 20世紀
237件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
31段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から31段でハイビジョン(NHKのハイビジョン方式)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1643年気圧計
- 1650年真空ポンプ
- 1661年元素の概念と気体の法則
- 1774年酸素の発見
- 1789年近代化学(質量保存の法則)
- 1800年電気分解
- 1836年ダニエル電池
- 1837年電信
- 1838年モールス符号
- 1895年無線通信
- 1906年音声の無線送信(AM)
- 1918年スーパーヘテロダイン受信機
- 1932年位相同期回路(PLL)
- 1953年カラーテレビ
- 1981年ハイビジョン(NHKのハイビジョン方式)
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技術的な土台2件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
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