文明のテックツリー

材料・製法

冷延伸の発見(ナイロン開発の前段)

脂肪族ポリエステルの溶けた塊から糸を引くと、冷えたまま数倍に伸びて分子が並び強くなると見つけた。この冷延伸が合成繊維の基本工程になり、ポリアミド(ナイロン)へ進んだ。

ヒルは、ポリエステルの溶けた塊に棒を差して引き上げると糸が伸びることに気づいた。その糸を冷えた状態でさらに引くと、数倍に伸びて強くなり、光沢も出る。分子の鎖が長さの方向に揃うためで、これが冷延伸である。

カロザースらは1920年にシュタウディンガーが唱えた、高分子は小さな分子が長くつながったものだという考えを、合成で確かめようとしていた。ただ、このポリエステルは融点が低く、洗濯や熱湯で溶けるので衣類には使えなかった。そこで同じ手法を耐熱性のあるポリアミドに応用し、1935年のナイロンへ進んだ。

年
1930年
人物・組織
ジュリアン・ヒル/ウォレス・カロザース(デュポン)
場所
ウィルミントン(デラウェア)
地域
北アメリカ
分野
材料・製法 / 繊維・衣類
時代
20世紀

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226件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)

13件の発明・発見がこれを土台にしている

30段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる

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「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から30段で冷延伸の発見(ナイロン開発の前段)に至ります。

  1. 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
  2. 約170万年前握斧(ハンドアックス)
  3. 約30万年前ルヴァロワ技法
  4. 約5万年前石刃技法
  5. 約2万年前細石器
  6. 約1万2千年前鎌
  7. 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
  8. 前5000年頃灌漑農業
  9. 前2000年頃測量幾何学
  10. 前580年頃演繹的証明の始まり
  11. 前500年頃ピタゴラスの定理
  12. 前450年頃無理数の発見
  13. 前370年頃取り尽くし法
  14. 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
  15. 前250年頃浮力の原理
  16. 前250年頃てこ・揚水スクリュー
  17. 1604年頃落体の法則と実験科学
  18. 1643年気圧計
  19. 1650年真空ポンプ
  20. 1661年元素の概念と気体の法則
  21. 1774年酸素の発見
  22. 1789年近代化学(質量保存の法則)
  23. 1803年原子説
  24. 1811年分子仮説(アボガドロ)
  25. 1860年気体分子運動論
  26. 1877年統計力学
  27. 1900年量子仮説
  28. 1913年ボーアの原子模型
  29. 1916年化学結合論
  30. 1920年高分子の概念
  31. 1930年冷延伸の発見(ナイロン開発の前段)

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この発明・発見を技術的な前提としているもの。

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