機械・動力・輸送
同軸(コー・アクシャル)脱進機
滑りでなく押す動きで衝撃を与え、潤滑油の劣化に強い脱進機。1974年に設計、1976年に試作時計に搭載、1980年に特許。レバー脱進機以来の実用的な新方式で、オメガが1999年に量産した。
機械式時計の心臓部である脱進機は、ぜんまいの力を少しずつ振動子に伝える。一般的なスイスレバー式では、爪石と歯が滑りながら接するため、摩擦が大きく、油が劣化すると精度が落ちる。同軸脱進機では、歯が爪石を押す動きで力を伝える設計にして、滑りを大幅に減らしている。同軸の名は、脱進歯車が二段重ねで同じ軸に載ることによる。そのため、潤滑油の劣化による狂いが出にくいとされる。
ダニエルズはイギリスの時計師で、マン島を拠点に独立して活動した。この方式は1974年に考案され、1976年に試作時計に搭載、1980年に特許が取られたが、すぐには普及せず、メーカーが採用するまでには長い年月がかかった。1999年にオメガが量産機に採用して広く知られるようになった。
- 年
- 1974年
- 人物・組織
- ジョージ・ダニエルズ
- 場所
- ダグラス(マン島)
- 地域
- 国際・不詳
- 分野
- 機械・動力・輸送 / 時計・からくり
- 時代
- 20世紀
60件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
21段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から21段で同軸(コー・アクシャル)脱進機に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1660年フックの法則
- 1675年ひげぜんまい(てんぷ)
- 1755年アンクル脱進機
- 1868年腕時計
- 1974年同軸(コー・アクシャル)脱進機
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