文明のテックツリー

材料・製法

クロモジェニック現像(カラーカプラー)

現像主薬の酸化体がカプラーと結合してその場で色素を作る反応を特許化。コダクロームの層構成やアグファカラー(1936)など、現代のカラーフィルムの化学の基礎。

白黒の現像では、露光した臭化銀が銀に変わるだけである。フィッシャーは、p-フェニレンジアミン系の現像主薬が銀を作るときに自分自身も酸化され、その酸化体がカプラーという別の分子と結合して色素になる点に目を付けた。像のある場所にだけ、その場で色素ができる。シアン、マゼンタ、イエローの色素を出すカプラーを三つの感光層に分けて入れれば、一度の現像でカラー像が得られる。最後に銀を漂白して除くと色素の像だけが残る。

カプラーを乳剤の中に入れておくと層の間に拡散して混色するため、実用化にはカプラーを動かなくする工夫が要った。この課題はのちにアグファ社が解決した。コダクロームはカプラーを層ではなく現像液側に入れる方式だが、酸化体と色素を作る反応という原理は同じである。

年
1912年
人物・組織
ルドルフ・フィッシャー
場所
ベルリン
地域
ヨーロッパ
分野
材料・製法 / 化学工業
時代
20世紀

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84件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)

26段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる

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「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から26段でクロモジェニック現像(カラーカプラー)に至ります。

  1. 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
  2. 約170万年前握斧(ハンドアックス)
  3. 約30万年前ルヴァロワ技法
  4. 約5万年前石刃技法
  5. 約2万年前細石器
  6. 約1万2千年前鎌
  7. 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
  8. 前5000年頃灌漑農業
  9. 前2000年頃測量幾何学
  10. 前580年頃演繹的証明の始まり
  11. 前500年頃ピタゴラスの定理
  12. 前450年頃無理数の発見
  13. 前370年頃取り尽くし法
  14. 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
  15. 前250年頃浮力の原理
  16. 前250年頃てこ・揚水スクリュー
  17. 1604年頃落体の法則と実験科学
  18. 1643年気圧計
  19. 1650年真空ポンプ
  20. 1661年元素の概念と気体の法則
  21. 1774年酸素の発見
  22. 1789年近代化学(質量保存の法則)
  23. 1803年原子説
  24. 1813年元素記号と原子量表
  25. 1828年有機化学の成立(尿素合成)
  26. 1856年合成染料(モーブ)
  27. 1912年クロモジェニック現像(カラーカプラー)

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