農業・生命・医学
ベイツ型擬態(自然選択の最初の野外実証)
アマゾンの無毒のシロチョウが有毒なドクチョウに似ることを、捕食者による選択で説明した。『種の起源』刊行後、自然選択が自然集団で現に働いていることを示した最初の具体例で、ダーウィンが高く評価した。
ベイツは1848年から11年間、はじめウォレスとともに、のちに単独でアマゾン流域を調査し、1万4千種を超える標本を集めた。帰国後にリンネ学会で発表したこの論文は、鳥に食べられないドクチョウ科の種に、別科の食べられるチョウが翅の色と模様までそっくりになる現象を扱う。彼の説明は、捕食者が有毒種の模様を覚えて避けるため、無毒種のうち偶然それに似た個体ほど生き残り、世代を重ねるごとに似方が精密になる、というものである。しかも擬態種の模様は、地域ごとにその土地にいる有毒種に合わせて変わっており、同じ力が各地で別々に働いた証拠になった。ダーウィンは論文を読んで書評を書き、『種の起源』の後の版にも取り入れた。のちにミュラーが、有毒種どうしが互いに似る別の型を示し(1878年)、両者は区別してそれぞれの名で呼ばれるようになった。
- 年
- 1862年
- 人物・組織
- ヘンリー・ウォルター・ベイツ
- 場所
- ロンドン(観察はアマゾン)
- 地域
- 中南米
- 分野
- 農業・生命・医学 / 進化・遺伝
- 時代
- 産業革命期
150件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)
22段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる
直接のつながり
技術的な土台 きっかけ・需要
ルーツをたどる
「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から22段でベイツ型擬態(自然選択の最初の野外実証)に至ります。
- 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
- 約170万年前握斧(ハンドアックス)
- 約30万年前ルヴァロワ技法
- 約5万年前石刃技法
- 約2万年前細石器
- 約1万2千年前鎌
- 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
- 前5000年頃灌漑農業
- 前2000年頃測量幾何学
- 前580年頃演繹的証明の始まり
- 前500年頃ピタゴラスの定理
- 前450年頃無理数の発見
- 前370年頃取り尽くし法
- 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
- 前250年頃浮力の原理
- 前250年頃てこ・揚水スクリュー
- 1604年頃落体の法則と実験科学
- 1620年科学的方法の定式化
- 1665年学術誌・科学アカデミー
- 1788年地質学(斉一説)
- 1830年『地質学原理』
- 1859年進化論
- 1862年ベイツ型擬態(自然選択の最初の野外実証)
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技術的な土台2件
これがなければ成り立たなかった技術・知識。
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