文明のテックツリー

機械・動力・輸送

アンカー(錨型)脱進機

振り子の振れ幅を小さくできる脱進機。オックスフォードのウォダム・カレッジの時計(1670)が最古の実例で、発明者はニブ・クレメント・フックの三説がありどれも決着していない。デッドビート脱進機の前段。

それ以前の冠歯車と棒テンプを使う脱進機では、振り子が大きく振れ、振れ幅は80度から100度ほどにもなった。アンカー脱進機は錨の形の爪で歯車を受け、振れ幅を数度ほどに抑える。振れが小さいと周期が安定し、約1メートルの秒振り子を細長いケースに収められるので、長い箱形の振り子時計が広まった。

欠点は、爪が歯を受けるたびに歯車がわずかに押し戻される反跳があり、それが針の動きの乱れの一因になったことである。この反跳を除くため、のちにグラハムがデッドビート脱進機を考案した。この方式は18世紀を通じて、長い箱形の振り子時計の標準的な脱進機となった。

年
1670年
人物・組織
ジョゼフ・ニブ/ウィリアム・クレメント/ロバート・フック
場所
オックスフォード・ロンドン
地域
ヨーロッパ
分野
機械・動力・輸送 / 時計・からくり
時代
近世

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55件の発明・発見が土台にある
最も古いもの:打製石器(オルドワン石器)(約290万年前)

18段の系譜をさかのぼれる
ルーツをたどる

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「技術的な土台」の線だけを古い方へたどったとき、最も長くつながる系譜です。打製石器(オルドワン石器)から18段でアンカー(錨型)脱進機に至ります。

  1. 約290万年前打製石器(オルドワン石器)
  2. 約170万年前握斧(ハンドアックス)
  3. 約30万年前ルヴァロワ技法
  4. 約5万年前石刃技法
  5. 約2万年前細石器
  6. 約1万2千年前鎌
  7. 前9500年頃農耕(小麦・大麦の栽培)
  8. 前5000年頃灌漑農業
  9. 前2000年頃測量幾何学
  10. 前580年頃演繹的証明の始まり
  11. 前500年頃ピタゴラスの定理
  12. 前450年頃無理数の発見
  13. 前370年頃取り尽くし法
  14. 前300年頃『原論』(公理的幾何学)
  15. 前250年頃浮力の原理
  16. 前250年頃てこ・揚水スクリュー
  17. 1604年頃落体の法則と実験科学
  18. 1656年振り子時計
  19. 1670年アンカー(錨型)脱進機

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